NHKホールは、その名前の通りNHK財団が運営しています。
行ったことがなくても、年末の紅白歌合戦の会場と言えば、「あそこね」と分かる人が多いのではないでしょうか。
今回はNHKホール1階席の見え方についてご紹介します。また見えやすい座席はどこなのでしょうか?
それでは、「見やすいコンサートホール」といわれているNHKホールについてご紹介します!!
NHKホール1階座席について
NHKホールは1階から3階まで、座席数は固定席が3,400席です。
1階のみ可動席が201席あり、合計3,601席のキャパシティーとなっています。
- 1階1,091席
- 2階1,335席
- 3階1,175席
- 合計3,601席
1階のステージ前は「オーケストラピット」で5つのブロックに分かれています。
5列しかなく、1列目は2番から35番まで、最後列は7番から30番まで。
2列目・3列目は1番から36番、4列目は4番から33番までです。
ただしこのブロックは可動式の席なので、公演によっては設置されていないこともあります。
オーケストラピットの後ろ、通路を挟んで左(Left)、中央(Center)、右(Right)の3つのブロックに分かれています。
まず、中央の席はC1列からC20列まであります。
1列目が5番から30番まで、C2列目からC7列目までは不規則な席数です。
C8列目からC20列目までは、1番から34番まとなっています。
なお、C20列目の最後部席のみ、2階席が重なってしまう席なのです。
続いて下手側(Left)は、L1列目からL10列目までが、1番から多い列で15番まであります。
L11・12列目は可動式で、7番から16・17番までです。
そして逆の上手側(Right)は右斜め45°から見るような席。
R1列7番から16番まで、R10列は2番から16番まで、席数も列によって異なるのです。
そしてこちらも、R11・12列は可動席で1番から10番までとなっています。
R席とL席の壁側にも出入り口があるので、正面から入らなくても近い方から入退場が可能なので
便利ですね。
また、R席、L席の11・12列の空いているスペースには、車椅子での観覧が可能になっています。
1階席の見え方
1階席は平面ではなく、段差が10~15cmあるので、見えやすい工夫がされていますね。
ちなみに2階席の段差は20~25cm、3階席は40~45cmと、階数によって段差が大きくなっています。
NHKホールは扇形の座席になっているため、左右のブロックの席は斜めから見る感じです。
壁側よりであれば、中央よりもステージに近い席、ということになります。
あまり見ないかもしれませんが、同じ列の違うブロックの席にいる人の表情も見えますよ。
1階席見えやすい座席はどこ?
NHKホールは「見えにくい席がほとんどない」と言われています。
確かに前列が背の高い人でなければ、どの席であっても遮る物がないので見えやすいでしょう。
もちろん後方の座席であれば、当然ステージから遠くなるので、双眼鏡を持っていくのも良いかもしれません。
逆にオーケストラピッドのP1列目は近すぎて見づらい、ということはあるようです。それでも、間近の席で見られるなんて、嬉しいですよね。
ただ、1階と2階の最後列は、上の階が重なっているので多少見えにくいようです。
列が直線状になっている席よりも、扇形で斜め45°の席だと、見えやすさが増すかもしれません。
中央席の同じ列よりも若干ステージ寄りということになります。
その他
NHKホールは渋谷区にあるため、最寄りは渋谷駅と思われがちですが、実はJR山手線の原宿駅からの方が近いのです。
または、東京メトロの千代田線、副都心線の明治神宮前駅、いずれも徒歩10分の距離です。
ちなみに渋谷駅からは徒歩15分ほどになります。
車椅子やベビーカーを利用される場合は、明治神宮前駅の2番出口にあるエレベーターを利用するのがおススメです。
他にも、新宿駅や中野駅から路線バスで「渋谷区役所前」で下車して、徒歩5分ほどで着きます。
尚、専用の駐車場はありませんが、渋谷区役所前の公共駐車場があります。
事前に問合せしてから行くと良いでしょう。
渋谷公会堂と代々木第一体育館のコンサートホールも、同じく原宿駅から近い場所にあります。
大会場全て公演があった場合は、駅がかなり混雑しますので、お気を付けくださいね。
NHKホールでは、紅白歌合戦の他にも、NHKの様々な歌番組の収録会場としても使われています。
また、NHK交響楽団をはじめ、クラシックコンサート、オペラやバレエなど様々な公演が行われている会場です。
過去には坂本龍一さんや、中島みゆきさん、GRAYの公演もありました。
最近でも郷ひろみさん、山下達郎さんなど有名なアーティストが多数ステージに立っています。
そして、ステージ右側にあるパイプオルガンをご存知でしょうか。
NHKホールが建てられた1972年に、世界最大規模のパイプオルガンが設置されました。
そしてなんと!パイプの数が7,640本、鍵盤が5段もあるそうです。
一番大きなパイプは、高さが11M、直径が45cmと、電柱ほどの太さ。
そして逆に一番小さなパイプは、人の小指ほどしかないとのこと。
その音色が聴ける機会は、あまりありませんが、そのモノを見るだけでも圧巻ですよ。
また、以前はNHK放送センターに展示されていたという、岡本太郎さんのレリーフ(浮彫)壁画が、NHKホールの2階ロビーにあります。
公演だけではなく、パイプオルガンや壁画などの作品も見られる、芸術的な会場なのですね。